エイジング研究の進化!マイナスからゼロではなくプラスへ

エイジング研究はマイナスからゼロではなくプラスへ!

年齢とともに増えてしまう肌のシワ、たるみ。気になるエイジング研究の最先端とは。ポーラB.Aリサーチセンターの主任研究員・竹内啓貴さんに聞きました。

 

老化だけじゃない!エイジングはなぜ起こる?

ポーラB.Aリサーチセンター主任研究員・竹内啓貴さん

―そもそも、シワやたるみなどの肌のエイジングはなぜ起こるのでしょうか?

「肌の弾力低下がおもな原因です。肌の弾力低下に主に関係するのは、表皮の下にある真皮のダメージ。これには、加齢による『生理老化』と紫外線やたばこなどの『外的要因』が関わっていて、2つが複雑に絡み合うことで起こります。たとえば目もとのシワ。紫外線などの影響で真皮がダメージを受け、そこへまばたきの動きなどによる負荷が加わってできてしまうのです」。

 

加齢による老化のカギは『線維芽細胞』!

―『生理老化』と『外的要因』、2つの要素が美肌キープを妨げているのですね。とはいえ、誰でも年をとるもの。『生理老化』について、どのような研究がされているのか教えてください。

「ここ数年、『生理老化』に対する研究が飛躍的に進化しています。そのひとつが、『線維芽細胞』に関する研究です。『線維芽細胞』とは、コラーゲンなどを作り出す司令塔となる細胞。ところが、加齢や目もとにかかる負荷の影響で『線維芽細胞』の核がゆがんでしまうと、正しい司令を出せず、コラーゲンなどの生産量が減ってしまいます。とはいえ、肌の時間だけ止めることはできませんよね。それなら、歪んだ『線維芽細胞』の核を元に戻せばいい、そういう着眼点での研究が進んでいます」。

―年齢による老化への研究が進んでいるとは、頼もしい限りです。一方の外的要因に関する研究はどうでしょうか。

「外的要因のひとつ、太陽光の研究が進んでいます。紫外線が肌に影響を与えることは知られていますが、それよりさらに肌の深部へ入り込み、影響をもたらす光の波長域があることがわかりました。それが※近赤外線です。ポーラでは、近赤外線に関する研究にも積極的に取り組んでいます」。

 

真皮から皮下組織へ。エイジング研究はより“深く”

肌の構造

―さまざまな角度からアプローチされている真皮の研究。今後、エイジング研究はどこへ向かうのでしょうか。

「真皮よりもさらに深い、皮下組織に着目した研究が進むと思います。たとえば最近、シワよりも形態的な変化の大きいたるみなどは、真皮の変化だけでは語れないのではないか、という考えが浸透し始めてきています。研究が目指すべきゴールが今後さらに変わってくるでしょう。マイナスからゼロではなく、プラスへがキーワードになりそうですね。」。

もっと美しい肌を目指して、研究は真皮から皮下組織へ……。研究の進化によって、近い将来エイジングの概念が変わるかもしれません。