「日本に初めてエステが登場したのは○年前?」

「日本に初めてエステが登場したのは○年前?」

ここぞ!というときのスペシャルケアに、自分へのご褒美に、肌の定期的なメンテナンスにと、プロの手にケアをゆだねるエステは、至福のひとときですよね。そんな今ではすっかり身近になったエステですが、日本に初めて登場したのはいつか知っていますか?

 

Q.エステ美容が日本に初めて登場したのはいつ?

明治のエステ美容サロンで施術している様子(衛生美顔術施術図) 『欧米最新美容法』 東京美容院編/明治40年

明治のエステ美容サロンで施術している様子(衛生美顔術施術図) 『欧米最新美容法』
東京美容院編/明治40年

 

エステ美容が一般女性向けに日本に初めて登場したのは明治38(1905)年頃。「Hatsuko Endo」の創始者、遠藤波津子が京橋区竹川町(現在の銀座)に「理容館」を開業したのがはじまりといわれています。当時、一般的に美肌とは白粉を塗る化粧法で仕上げる肌のことが中心でした。「色の白いは七難隠す」ということわざもあるように、日本では昔から美しいとされていた色白の肌を、白粉で作り上げていたのです。

そんななか、先見の明があった遠藤波津子は「真の美しさは、美しい素肌を手に入れること」という現代の美容に通じる考えにたどり着きました。そして、美しい素肌を手に入れるために、アメリカ人のドクター・キャンブルーを師に「西洋式の新・美容法」を学び、エステ「美顔術」を実施したのです。

 

Q.当時のエステ料金と内容は?

Q.当時のエステ料金と内容は?

photo:thinkstock

 

「理容館」でのエステ料金は1回約40分、50銭でした。現在なら1~2万円くらいの価格でしょうか。庶民には高級なお手入れだったので、「理容館」を訪れる女性たちは、財閥や政治家など、上流階級の令嬢や婦人が中心でした。

美顔術の主な目的は、顔面の汚れを除去し、血行を促して脂肪の分泌を適度にして、神経を爽快にすること。内容は主にクリームを使って肌の汚れをとるというもので、今のエステの内容にも通じます。「顔色を良くし、きめをこまやかにし、しわ・しみをなくし感触の良い肌にする」をPRポイントとするなど、新しい美容のあり方と魅力的な効果訴求に、女性誌記者の体験取材もあったそう。いつの時代も、女性のキレイになりたい気持ちは同じですね。

日本におけるエステ誕生から1世紀。現在はトライアルなどもあり、エステが高値の花だった明治時代に比べると、ずっと気軽なケアになっています。美容術に恵まれた現代に生まれたからには、エステをもっともっと積極的に活用したいですね。

 

※日本の化粧文化史をもっと知りたい方は、こちらをチェック!