気象と美容から読み解く!「肌と気象の意外な関係」

気象と美容から読み解く!「肌と気象の意外な関係」

冬に肌は乾燥する、梅雨は肌がベタつくなど、季節によって肌の状態が変わることはなんとなく経験でわかっていること。でも、自分の身の周りの気象環境が、肌に大きな影響を与えることはあまり知られていません。そこで、2015年より日本気象協会とポーラの共同研究でスタートしたのが、肌に影響を与える気象環境を都道府県別の切り口で発信する「美肌予報」。

 

今回は、「美肌予報」でコメントを発信している日本気象協会の気象予報士・齊藤愛子さん、長年にわたり気象データの研究に関わる同協会気象予報士の谷口聡一さん、美肌予報を作成している同協会の曽根美幸さん、そしてポーラ美容研究室の山川弓香さんに、気象環境と肌の関係について詳しく伺いました。

 

「秋田に色白美人が多い」のは本当!?その理由は特有の気象にあり

img_16122701_ 01.jpg

 

――気象の違いで、「美肌度」はどのくらい差が出るのでしょうか?

 

「例えば、秋田の女性の肌は白くて美しいといわれていますよね。実際に秋田県の気象を調べてみると、全国47都道府県の中でもっとも紫外線量が少ないので、秋田の女性が色白であるという表現は理にかなっています。このように、紫外線量だけでなく、雨や雪の量など、住んでいる地域の気象環境は肌に大きく影響しています」(山川さん)

 

――美肌予報は47都道府県別に発信していますが、隣接する県でも肌環境に違いがありますか?

 

「違いはあります。例えば、北陸3県のうち、石川県と富山県に比べて福井県だけが美肌データが低いんです。隣り合わせた県なのになぜ?と不思議に思って調べたところ、冬から春にかけて、福井県特有の狭い平野を通り抜ける突風が肌に影響していることがわかりました」(谷口さん)

「冬の冷たく乾いた風は、肌のうるおいを奪い、小じわや肌冷えの原因になることがあります。そこで、マフラーなどで顔を覆う、マッサージや体をあたためる食事を摂るなどの肌冷え対策が必要です。住んでいる環境によって肌の状態に違いが出ることを知って、地域にあったお手入れをしてほしいですね」(山川さん)

 

――紫外線、雨、雪、そして地形による風の影響など、さまざまな気象条件が重なって、都道府県ごとに独自の肌環境が形成されるのですね。

 

毎月のお手入れレッスンと思って、「美肌予報」を参考にケアを!

Snow covered trees in winter, high section, close-up

photo:thinkstock

 

――毎月「美肌予報」をチェックしてケアをしたほうがよい理由とは?

 

「肌と気象は密接だからこそ、住んでいる場所の気象を毎月とらえてケアをすることが大切です。『美肌予報』は向こう1カ月間の情報を掲載しているので、お手入れの切り替えや、ケアをプラスするタイミングを先取りしてケアができます」(山川さん)

 

―今年の冬は、全国的にどんな気象の傾向が出ていますか?

 

「この冬はラニーニャが続き、西日本は寒気が入り込みやすく、平年より寒い冬になりそうです。日本海側は雪も多いでしょう。いっぽう北日本は気圧の谷が入りやすく、平年よりは気温は高め、降水量が多い予報が出ています」(齊藤さん)

 

「西日本はいつもより寒い予報なので、保湿に気をつける必要があります。また、雪が降ると肌が冷えるので、日本海側は肌冷えのケア が大切です。逆に北日本はうるおいが奪われにくい状態なので、平年より乾燥が抑えられると考えられます」(山川さん)。

 

――気象とケアは、想像以上に密接な関係にあることがわかりました。だからこそ、毎月「美肌予報」 をチェックしてケアをする必要があるのですね。

 

「美肌予報は肌データの結果を気象データから読み解き、47都道府県別に発信しているので、個々の地域に合ったケアにつながるのではないかと思います」(曽根さん)

「毎月のお手入れレッスンと思って、『美肌予報』を参考にケアしてみてください。ただスキンケアを行うよりも、もっと触りたくなる肌に近づけるかもしれません」(山川さん)

 

――気象に合ったスキンケアをすることが、一年を通じた美肌のキープにつながるのですね。早速「美肌予報」であなたがお住いの県におすすめの優先ケアをチェックして、お手入れの見直しを始めてみませんか?